ホクロ除去は炭酸ガスレーザーよりラジオ波、ツリウムレーザーによる蒸散治療を

新型コロナ感染が広がりマスクが必須となりました。

マスクをつけることが日常の光景となった今、ちょうどいい機会と考えられてか、マスクで隠された部分のホクロ除去を希望される患者様が急増しています。

ホクロを除去する理由は審美的なことが多いのですが、実は占いによる理由や痒みや痛みの症状の改善といったこともあります。

ホクロ除去は部位により傷跡が盛り上がったりして目立ちやすいこともあり、慎重に術前検討が必要な施術です。

顔では下顎部、鼻下、頬骨上がホクロ除去後の傷痕が目立ちやすい部位となります。

身体では肩、三角筋の上、胸骨上が目立ちやすく、その理由は皮膚の緊張度が高く常に周囲に傷跡が引っ張られる状態になってしまうからです。

できれば、肩の上や胸骨上のホクロ除去は避けるべきです。

特に炭酸ガスレーザーでえぐるように照射をしてしまうと肥厚性瘢痕というケロイドのような盛り上がった傷痕が残り、白いホクロのように見え、逆に目立つようになってしまいます。

 

当院ではホクロの除去は炭酸ガスレーザー治療よりも傷跡が残りにくく短時間で確実に除去できる、電子エネルギーでの蒸散治療もしくはツリウムレーザー(機器の詳細にリンク)での蒸散治療をお勧めしています。

https://www.sakae-clinic.com/face-care/hokuro

https://www.skin-lab.net/mole.html?_ga=2.118472777.1720558500.1614315382-1223386255.1510898913 

 

ではなぜこの蒸散治療もしくはツリウムレーザーを患者様にオススメするのかをご説明します。

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ホクロの除去といえば炭酸ガスレーザーが従来からよく使われていました。ただ、炭酸ガスレーザーの施術は慎重に行わないと熱傷痕が残りやすく、現在では必ずしも一番お勧めできるホクロの除去方法とはいえなくなってきています。

ホクロ取り放題や定額制で施術を行われています医療機関では炭酸ガスレーザーを使用した除去が施術費を抑えられるためによく行われています。

当院には炭酸ガスレーザーで除去された傷跡の修正でご来院されますケースも少なくなく、炭酸ガスレーザーをつかったがために熱傷痕のことなどでお悩みになっている患者様が多くいらっしゃるのではないかと非常に憂慮しています。炭酸ガスレーザーでのホクロ除去は名称がレーザーという名のために最新のイメージを持たれているのかもしれませんが、すでに25年以上前から使用されているシステムで、ホクロを丁寧に除去する治療法としましては現在、第一選択としては必ずしも推奨される方法ではありません。
実は私も25年前、800万円ほどの定価で販売されていた日本赤外線工業社(ニーク)の炭酸ガスレーザーシステムを使用してホクロ除去を行っていました。当時、ホクロ除去は切除が原則でした。レーザーを照射するだけでホクロが蒸発して除去できる炭酸ガスレーザーシステムは画期的で魔法の機器のようでした。

もちろん傷跡は切開手術より目立ちにくく、当時としては瘢痕治癒もそれほど問題になりませんでした。

患者様もホクロのふくらみや色が改善すれば満足していた時代でした。

しかし、現在ではもっと綺麗に短時間で傷跡も目立たなく除去できるシステムがあるため炭酸ガスレーザーでの除去の問題がクローズアップされてきたのです。少しでも患者様の悩みを減らしたい私にとって、最新のより良い治療法をつかわず、25年前の治療に固執するわけにはいきません。

 

現在では主に盛り上がったホクロはラジオ波での電子エネルギーの熱で除去をおこない(ホクロの組織を蒸散させる治療法)、平坦なホクロは色や深さによっては、ツリウムという物質を媒体としたレーザー(Lavieen)で除去しています。

ツリウムレーザーは水に対する吸収率が高く、蒸散効率が低下せず一定に保たれる特長があります。軟部組織を迅速に焼灼し切断することができ、組織への深達度が 0.1-0.2mmと浅いため、レーザー光でのまわりの組織に対する影響が少ないのが特長です。また術中・術後の痛み、浮腫(むくみ)や合併症が少ないことも大きなメリットといえるでしょう。

 

身体のホクロは美容目的ではない場合は原則としまして保険適応での除去が可能です。この場合、費用は部位や大きさにより異なりますが数千円程度が想定されます。悪性の疑いがある場合には必ず切除を行い、病理検査をおこないます。

視診だけでは100%の診断が難しいのです。

ダーモスコピーという皮膚腫瘍の診断ができる機器での診断は必須で、確実に良性腫瘍と判断した時のみ切除はおこなわず、電子エネルギーでの蒸散やツリウムレーザーでの治療を選択します。

施術後は、医療用シール(除去後の創が早く治るため)を数日貼っていただくだけの処置になり消毒は一切不要です(意外におもわれるかもしれませんが、傷跡に消毒を行うと傷の治りが悪くなります)。

治療時間は大きさによりますが1個当たり30秒から数分程度です。

 

ホクロ除去の際はその方法が炭酸ガスレーザーなのかツリウムレーザーなのかを必ずご確認ください。

 

*当院はインフォームド・コンセントを徹底しています。患者様に安心して施術をうけていただくことをモットーにしています。

ホクロ除去は原則として結果保証にしていますので再発や取り残しがあった場合は責任をもって、無料で再治療をおこなっています。ご安心ください。

 

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